無駄なことなんて一つもない|子連れOKのトレーニング施設Piste(ピステ)
ブログ

BLOG

  1. HOME
  2. ブログ
  3. スタッフ日記
  4. 無駄なことなんて一つもない

無駄なことなんて一つもない

大手鉄鋼メーカーを退職し、
ひとり子連れで通えるジムを立ち上げた異色の経営者。

仮に私が大成功して、
メディアに取り上げられたら、
恐らくこう表現されると思います。

全然、畑違いの仕事。
畑違いの仕事を始めたからこそ気づいた事があります。

無駄な事なんてない。

大学院を卒業後、8年間鉄鋼メーカーに勤務。
鉄を加熱するための炉の設計。
主力検査ラインの立ち上げ。
トヨタ自動車を1週間ほど創業停止に追い込んだ、
爆発事故の際は最前線で復旧に携わり、豊田章男社長にもお目にかかりました。
退社前の3年間は経営的な仕事も経験させてもらいました。

ザ、サラリーマン。
現在からは想像がつかないゴリゴリの技術職。

確かに業種も仕事内容も全然違います。

あの頃の時間が全く無意味なものなのか?

あの頃、上司に叱られ、
時には涙を流しながらガムシャラに頑張った事が今凄く活きています。

例えば国の補助金。
会社員ががお金を使ってやりたいことをやるには、
会社の偉い人たちに

私はこんな問題に気づきました。
その問題を解決するのに1億円かかります。
でも1億円の投資によって1億5千万円の効果が期待できます。
だから1億円使わせてください。

という様な書類を作って、偉い人の前でプレゼンをします。
お金を使う意義を魅力的に説明し、
上司たちを説得必要があるのです。
技術者としての存在意義はこのプレゼンをして、既存の物事を変える事。
と思っていた私はガムシャラにやりました。

国への補助金の申請はこれによく似ています。
私のお店にはこんな課題があります。
その解決策はこれです。
だから補助金をください。
会社のことを熟知し、穴を探している上司たちに説明するよりもだいぶ楽です。

そういう意味でサラリーマン時代の経験がもしなかったら。。。
と考えるとゾッとします。

もう一つ例を上げるとランニングマシンの故障。
前職で製造ラインで故障が発生した時、
現場へ行ってどこが故障したか、
何故故障したかを考えるのも私の仕事でした。

別に若手エンジニアが現地へ行っても行かなくても、
大勢に影響はありませんが、
現地へ行くことでどうやって修理するのか?
故障の症状によってどの部品が故障しているのか?
を推定します。

これも今役に立っています。
ランニングマシンなんて今までいじったことも分解したこともありません。
私は現地で作業者に指示を出したり、相談したりしていただけですが、
前職の経験があったからこそ、マシンを分解して修理する事ができています。
お客さんに

何故修理できるんですか?

と聞かれますが、
あの頃の経験がなければ絶対に修理できないししようとも思いません。

今あげたことはほんのごく一例ですが、
他にも役に立っている事がたくさんあります。
当時経験させてもらったことで、
無駄なことは何一つとしてない。
と思っています。

何が言いたいかというと、失敗するかもとか意味がないからやらない。
という人には何かをガムシャラにやって欲しいし、
子供達には好きなことにとことんハマってほしいです。
それがスマホゲームだって全然良いと思います。

最後にもう一つ例を上げると、
私はスノーボードが大好きで、今でも年に20日ぐらいはゲレンデに行きます。
大学生の頃は授業をサボりまくってゲレンデにいました。
今考えると恐ろしいですがプロになりたいとすら思っていました。
一見すると若気の至とも思えますが、
残念ながらプロにはなれなかったけれど、
スノーボードを通じて小中学校の同級生と距離が縮まり結婚しました。
友人に言わせるとのび太くんとしずかちゃんが結婚した様なものらしいです。

ほら。本来プロになりたい。
と思ってハマったスノーボードでも、ハマると意味が出ています。

だからやる前に意味を見つけるのではなくて、
面白そうだからやってみる
楽しそうだからやってみる
一生懸命やっていると意味っていうのは後から降ってくきます。
そんな気がします。

というかやっている最中は一生懸命なんて言葉も出てこない。
面白いからやる。

ただ注意しなければならないのが、
意味は後からついてくるからと言って、
やりたくもないことにだらだらぶら下がっているのは良くないと言うこと。
新しいことに挑戦したい。。。

と迷っているのであれば、仮に失敗しても良い経験ができると思います。
私の言葉にはまだまだ説得力はないかもしれません。

でも、
you can’t connect the dots looking forward;
you can only connect them looking backwards.
So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

とスティーブジョブズが言っています。

先を見通して点をつなぐことはできない。
振り返ってしか点と点をつなぐことはできない。
だから将来何らかの形で点がつながると信じることだ。

という意味です。
点と点がつながる。
点が多ければ多いほどその点がつながる確率も高くなります。
私もまだまだやりたいことが沢山。
もっと楽しんで行動します!

関連記事